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29Jun

2019年06月29日(土)

司法書士の悩み事

テーマ:日常のこと

みな様、司法書士の仕事って分かりますか?

当事務所のHPにも業務案内をさせて頂いておりますが、それは司法書士の仕事の本当にごく一部です。

「司法書士」という名称なので、多くの方は、法律にかかわる仕事だと思われることでしょうし、それは勿論間違いではありません。

現在の司法書士の仕事は・・・実はかなりの広範囲に及びます。

一昔前まで司法書士は「代書屋」と呼ばれておりまして、不動産の登記、会社の登記を主に手掛ける職業でした。

弁護士さんが「代弁屋」と言われていた時代ですかね^^

現在の司法書士の仕事も、基本的には登記手続きに関わる仕事が主たる業務の事務所が多いと思います。私の事務所も基本的に登記業務が殆どですし^^

そして、この登記業務は、司法書士としては、弁護士さんや行政書士さんに決して譲ることのできない司法書士オリジナルの分野だと思っていますし、司法書士業界として長年ノウハウを培い、登記手続きを本当に理解しているのは司法書士以外には有り得ないという自負もあります。

でも最近はそれ以外に、成年後見業務、簡易裁判所における代理業務など司法書士の業務範囲は本当に多岐にわたります。

そして業務範囲が拡大するということは、当然責任を伴います。

司法書士が代書屋と言われていた昔と、業務範囲が拡大した今とでは司法書士を取り巻く環境も大きく変わりました。

昔の「代書屋」時代であれば、お客様からご依頼をいただいた登記手続きが嘘であろうが本当であろうが、お客様が「そうしてくれ」と頼んでいるのですから、代書屋としてはその通りに登記手続きを行なえば良いと思えます。

しかしながら、嘘の登記申請を行って嘘の登記をした場合、法律でお客様が罰せられることとなっておりまして、その手続きをお客様から委任をいただき手続きを行なった司法書士にも、場合によって何らかの処分があると思われます。

例えば、「本当は不動産の売買はなかったのに、売買があった旨の所有権移転登記を行った」場合などですね。

色々なご依頼者から様々なご相談を頂きますが、嘘の登記を行うことは罪になるんですね。

このブログを読んで頂いている方の中に、もしも「ナニワ金融道」の読者さんがいらっしゃいましたら、現在の司法書士は、あの類の仕事は絶対受任できないということになります(汗)

僕自身、ナニワ金融道は本当に好きなんですけどね(笑)

まさに反面教師ですね♪